レボリューションエンジン

 

レボリューションエンジン

2002年に発表されたハーレーVRSCシリーズに搭載されているレボリューションエンジン。
このレボリューションエンジンは、ハーレー初の水冷DOHCエンジンです。

それまでのハーレーのエンジンは空冷型でした。
空冷型は、バイクが走行しているときに起こる自然の風の力を使って、エンジンの熱を冷やします。

一方、水冷型ではあらかじめ内部に仕込んでおいたクーラント液という冷却水をエンジン周辺で循環させることで、人為的にエンジン熱を冷やします。
水冷型のほうが、より効率的にエンジンの熱を冷やすことができるのです。

また、バルブ駆動システムを改良し、カムからバルブまでの流れを簡略化することで、より効率良くバルブを駆動させています。

具体的には、カムの配置場所をシリンダーの上に変更し、吸気と排気のバルブごとにカムを独立させてロッカーアームをなくします。
すると、カムがバルブを直接開閉させるようになるので、燃焼効率が上がってより効率的に高出力を得ることができるのです。

他にもストロークに対してボアのほうが大きくなっており、高回転型になっています。
さらに4バルブにすることで、燃焼効率を上げやすいシリンダー形状にしています。