TC88エンジン

 

ハーレー

1999年~2006年、エボリューションの次にハーレーダビッドソンが開発したエンジンが、ツインカムエンジンです。

1340ccだったエボリューションエンジンと比べ、シリンダー内径を上げることで110ccの排気量アップを実現しました。
排気量は「ストローク×シリンダーの断面積」で算出できます。

さらにピストンがシリンダー内を動く距離を短くし、フライホイールのコンパクト化を図ることで、よりいっそう高回転型のエンジンにしたのです。

ツインカムエンジンは、カムが2つになっていることも特徴。
2つのシリンダーにそれぞれ1つずつのカムを配置して、バルブ開閉のタイミングをスムーズにし、適正な燃焼を実現したのです。

カムとシリンダーの動きとしてはまず、フライホイールから、メカノイズを軽減するサイレントチェーンを介して、リアシリンダー側のプッシュロッドを動かすカムに回転力を伝えます。
続いてサイレントチェーンにより、先のカムの水平位置にあるもう一つのカムに回転力を伝えて、フロントシリンダー側のプッシュロッドを動かすのです。